常時SSL化(全ページHTTPS化)に「SEO効果がある」というのは、誇大広告だ。

この記事でわかること

  • SEO効果はあるのか
  • 常時 SSL がなぜ重要か
  • 無料でできるのか?
  • HTTPS化するときの注意点

常時SSLという言葉を聞いたことはありますでしょうか?

全ページHTTPS化という意味で、サイトURLを「http://~」ではなく「https://~」変更する施策を意味します。

2010年頃は、フォームのページだけHTTPS化するというのがセオリーでした。しかしあれから約10年、最近は全ページで「https://~」を採用したサイトが圧倒的に増えています。

その理由の一つが「HTTPS化にSEO効果がある」と言われていることです。SEOマーケティングに力を入れているアフィリエイターたちはみなHTTPS化し始めました。

私の結論はタイトルの通り「常時SSL化にSEO効果があるというのは誇大広告だ」ということです。当記事では、その理由について解説したいと思います。

加えて

「常時SSL化(全ページHTTPS化)すれば検索順位は上がるのか」
「なぜ常時SSL化することがそんなに大切なのか」

などについても、詳しく解説したいと思います。

HTTPS化しても順位が上がらない?

ひとつのキーワードに対して、検索結果の1ページ目に表示されるサイトの数は最大10個。この順位は、他サイトとの比較で決まっています。

現在順位を作成するアルゴリズムは300種類以上あるとも言われています。そう考えると「 HTTPS化したからと言って、確実に順位が上がるわけではない」というのは、想像するに容易です。

というように、トップアフィリエイター達にとってはやっていて当たり前の対応で「HTTPS化=SEO対策というのは大げさである」という位置づけです。

冒頭で述べた通り、私も同じ意見です。

私も5年以上も前からHTTPS化を実践してきていますが、それによって順位が上がるという結論に至ったことはありません。

それでも皆、HTTPS化している

このHTTPS化の取り組みは、SEOで生きているアフィリエイターも、どんどん対応しています。

https://twitter.com/minpan117/status/1097821713469829121

加えて、SEO情報メディアもHTTPS化の重要性を謳っています。

※一応確認してみましたが、SEOラボの公式サイトのURLも「https://seolaboratory.jp/」と常時SSL対応になっています。

GoogleがHTTPS化を推奨している

なぜこんなに多くの人が常時SSL(HTTPS化)を採用したかと言うと、「Google がHTTPSのサイトを優遇する旨を公式に発表したから」です。

まずは2014年、「HTTPS をランキング シグナルに使用します」と、HTTPS化しているか否かを順位決定の一つの要因にすると公表しました。

ユーザーがもっと安全にサイトを閲覧できるよう、すべてのサイト所有者の皆様に HTTP から HTTPS への切り替えをおすすめしたいと考えています。[出典]WEBマスター向け公式ブログ

そして2015年、HTTPよりも「HTTPS ページが優先的にインデックスに登録されるようになります」と公表されました。ここで改めて、Googleは安全なWEB通信をできるサイトを推進してる旨を示しています。

Google 検索結果で HTTPS ページを表示することにより、Google では、セキュアでない接続を介してウェブサイトを閲覧してコンテンツ インジェクション攻撃を受けやすくなるリスクを減らしたいと考えています。[出典]WEBマスター向け公式ブログ

Googleが目指す理想のサイトは「HTTPS化されていること」であり、そういったサイトを上位表示したいと考えていることがわかります。

そのため「HTTPS化にSEO効果がある」という話がひろまっていきました。

なぜグーグルはSSL化(https化)を推奨しているのか

Google のサービスだけにとどまらず、より広い範囲でインターネットを安全に利用できるように取り組んでいます。そこで大きな割合を占めているのは、ユーザーが Google から安全なサイトにアクセスできるようにすることです。[出典]WEBマスター向け公式ブログ

SSLとは暗号化通信です。暗号化することで個人情報などの漏洩リスクを減らしたり、ネット犯罪(詐欺など)を防ぐことに貢献します。

Googleは「検索ユーザーが安全にアクセスできるサイトを紹介したい」という想いあがあるため、ユーザーへの当たり前の配慮として常時SSLを推奨し始めた。

決して、SSL化したサイトを上位表示させるという約束をしているわけではなく、安全でないサイトの露出は減らすということである。

私はこのことから、SEO効果のためにやるのではなく「ユーザーのためにやっていて当たりまえの施策である」という位置づけでとらえております。

それがGoogleの検索エンジンで表示したいサイトと同じ考え方になるからです。

HTTPS化をすべき、もう一つの理由

HTTPS化していないサイトは、URL部に「保護されていない通信」と表示されてしまいます。

ブラウザや端末によって表記が異なる場合がありますが、

  • HTTPS:保護された安全な通信
  • HTTP:保護されていない通信

という旨の表記がされるようになりました。

ユーザーに不安を感じさせてしまっては、離脱や購入機会の損失になる可能性も。

SEOのためではなく、サイトを信用して活用していただく「ユーザーへの配慮」としてHTTPS化はするべです。

安心して使っていただいて滞在時間や閲覧ページ数を増やしていきましょう。

独自SSLは無料でできます

独自SSLとは、独自のドメインに対してSSL化することです。HTTPS化をする場合は独自SSLを利用します。

昨今は独自ドメインSSLは無料で使えるようにもなっていますが、下記のような種類があります。

SSLの種類

  • Let’s Encrypt:無料
  • CoreSSL:1,000円~/年
  • Secure Core:9,000円~年
  • GeoTrust:14,000~/年

※ご紹介しているのは一例です。
※金額は契約しているサーバなどによって前後します。

「安全な暗号化通信である」という点ではすべて同じですので、どれを選んでもSEO的にマイナスとなる要因はありません。

ちなみに、私は無料で使える「Let’s Encrypt」をお勧めします。

無料の独自SSL「Let’s Encrypt」とは?

「Let’s Encrypt(レッツエンクリプト)」は、アメリカの非営利団体ISRG (Internet Security Research Group) が安全なWebサイトの通信を広く普及させることを目的に始めたプロジェクトの名前です。

無料で使用できることから、法人・個人を問わず利用者が急増しています。

人気のレンタルサーバーでも「無料SSL(Let’s Encrypt)」が利用できるところはたくさんあるので、不便しないと思います。

HTTPS化するときの注意点

当サイトのURLも「http://seo-writer.work」と暗号化通信に対応させています。

万一、暗号化通信ではない「http://seo-writer.work」が入力されても、HTTPSのURLにリダイレクトされるように施しています。

リダイレクト設定をする理由は、重複サイトと評価されてしまうのを避けるためです。

GoogleのアルゴリズムではHTTPSのサイトを優先的に評価するとありますが、アルゴリズムの誤認識がないとは言い切れません。

念のために、リダイレクト設定を行うのが管理者としても安心です。

もし、これからHTTPS化を行おうと思っているなら、リダイレクト設定まで行うようにしましょう。※httpでURL入力しても、自動的にhttpsのURLに表示が切り替わるなら問題ありません。

リダイレクト処理がされていない場合は、次の対応が必要になります。ちょっと専門的な内容ですが「http://example.com」から「https://example.com」にリダイレクトする方法について解説します。

「301リダイレクト」で評価を受け継ぎます。

HTTPS化をしても「http://~」のURLで閲覧ができてしまうサイトの場合は、評価分散してしまう恐れもありますので、リダイレクト設定を行いましょう。

.htaccessへの記述

RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://example.com/$1 [R=301,L]

.htaccessにこの記述をすることで「http://example.com」というURLでアクセスしても「https://example.com」にリダイレクトさせることが可能です。

カノニカルタグをhttpsで記述すべし

リダイレクトに加えて、カノニカルタグを設定することを推奨します。

カノニカルタグの記述例

  • http://example.com
    →<link rel=”canonical” href=”https://www.example.com/” />を追記
  • http://example.com/sample/
    →<link rel=”canonical” href=”https://www.example.com//sample” />を追記

カノニカルタグとは重複コンテンツによって、意図していないURLが検索結果に表示されてしまったり、ページ評価が分散されてしまったりすることを避けるための記述です。

したがってHTTPサイトの方にHTTPS化したサイトのURLを記述し「こっちが正しいページだよ」ということをアルゴリズムに対して伝えるための記述です。

まとめ

常時SSL(全ページのHTTPS化)はGoogleが公式で推奨している以上、対応するのがベターです。

とはいえ、HTTPS化で順位が大きく上昇することはないため、SEO対策と呼ぶのは少々大げさに感じます。

あくまで「ユーザーに安全にサイトを使用していただくため」という位置づけです。

ただ、利用者に安心してサイトを見てもらうことで、直帰改善や滞在時間の増加につながる可能性もゼロではないので、すこし難しい作業になるかもしれませんが、対応するメリットはあります。

今はSSL化は無料でできます。各サーバにも問い合わせしていただきつつ、しっかりクリアしておきましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

7桁アフィリエイター。教育系メディアにて最大500万/月、美容系メディアにて最大250万/月を達成しWINQを設立。得意戦略はSEO、ビッグワードでも上位3位以内にいれ成果を量産するスタイル。1980年生まれ、業界歴10年(WEBデザイナー、マーケター、メディアプランナー、アフィリエイター)